人間見聞録・・2つの出来事から思う事
『こんにちは』
そこから会話が始まった。
土曜日の事だ。
亀山施設内に、仲睦まじい夫婦がいる。奥さんが車椅子に乗り、ご主人が車椅子を押す。時には、保育園児達を夫婦で眺めている。時には、ご主人が奥さんの肩を抱きながら、優しくお話をされている。奥さんの介護を良くされるご主人だ・・と思っている人との会話だ。
『いつもの日と休みの日は全然違うね。。』とご主人が話しかけてきた。
『そうですね・・』と会話を繋ぎ、その後は、11年目に突入した奥様の介護に関する体験談をお話された。
いっぱいお話したい事があるんだと思う。
傾聴に心がけよう。と決め、お話を伺うと、今まで聞いた事のない位の経験をされてきている。
思わず『凄いですね。奥さんは幸せですね』と、言っている自分がいた。約30分程話を伺ったが、まだまだ話足りない様子だった。
そう言えば、金曜日にも同じように感じた事があった。
アロマセラピストの森さんと会話をしている時だ。
とても情熱的な森さんが、一筋の涙を流して言われた。『自分の経験を活かし、介護で奮闘されている人の心を空にしたい』
森さんと話した時に感じた事、長年介護をされてきたご主人のお話を聞いた時に感じた事がまるで同じで、これはGoサインの現れだと思う。
介護家族が集え、『1人ではない』事を感じて頂ける様な事を企画化し、介護をされてるご家族の皆様に向けて発信したい。
昨日参加してきた少年野球チームの壮行会で、ある方が介護についてお話をされていた。『送迎の手伝いをしているけど、介護の現場は大変ばい。ほんと、大変ばい。』と。
介護施設も大変だが、老老介護で、一方の方が認知症だったとしたら、それこそすぐにでも助けがいる介護現場だろう。
しかし現状としては、様々な見えざる壁があり、1人になってしまうケースや求め過ぎてしまうケースもある。
そんな時、どうすれば・・・
先人は言った。
『1人になるな。1人にするな。』 ・ 『足るを知り、前に進めば明日が来る』
H24年度から始まった『地域包括ケアシステム』。
それぞれの地域で、それぞれの地域にあったシステムを構築する為、今・今、奮闘中だ。
我が町は、安心して暮らせる。認知症になっても暮らしやすい。等々、誇れる町にしていく為に。。
それを創り上げるヒントは、現場に転がっている。。
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