人間見聞録・・敬老感謝祭
昨日、福岡市中央区桜坂にある『観山荘』にて、福岡市南区柳瀬にある悠愛デイサービスセンターと、太宰府市宰府(太宰府天満宮の参道付近)にある・・うめはうす の2介護事業所合同の、敬老感謝祭が行われました。
当日は、約100名の要介護者の方がお見えになりました。私は、司会進行の大役をおおせつかりました。
この敬老感謝祭は、NPO法人笑老ライフ研究所理事長の植木理美が代表取締役社長を務める悠愛デイサービスセンターが、今から5年前に始めたイベントで、その趣旨を良く理解し、同じ日本人として、心から人生の先輩たちに敬意を表している『桜坂 観山荘』の方々が、快く会場の設営からお料理の提供を行ってくれ、実現しています。
介護の勉強をした事がなかった『観山荘』の皆さんも、このイベントをやるぞー!!と決めてから、介護の勉強、料理の提供方法、話しかけ方等々を勉強され、今や、介護スタッフの方々と、『あ・うん』の呼吸で対応されます。
11:00を過ぎた頃から、介護スタッフの方々と一緒に、今日の主役である長老の方々が、ゆっくり・ゆっくり とお見えになられます。杖をついている方、自力で歩行できる方、車椅子の方々、白内障の方々、目の見えない方々等々、いろいろな病気と闘い、不自由な体の中で、動かぬ自分の体と、それに対するはがゆい気持ちと戦いながら、あの素晴らしく晴れやかな会場に、一歩づつ進んで行きます。
11:50 全員が揃い、開会宣言です・・・今日も楽しみましょう! おー!! 何とも良い出だしです。
その後、会席料理に舌鼓をし、皆さん、大満足!!
13:00 いよいよ演目開始です。
まずは、悠愛デイサービスの方々が、『旅姿3人男』を、さっそうと、かっこよく、笑いも入れながら演じます。やんや・やんやの大歓声を頂きました。次に、同じく悠愛スタッフが『おてもやん』を行います。デコボココンビのおてもやん。悠愛新ユニットの結成です。緊張しながらも、皆さんに喜んで頂こう!!と言う気持ちが、傍でみていて凄く伝わってきました。見事、大拍手を頂き、ホッと胸をなでおろす『おてもやんコンビ』。
続いては、うめはうす娘による『銀座のカンカン娘』です。真っ黒の衣装に身を包み、宝塚バリのラインダンスを披露してくれました。皆、本当に楽しそうで、思わず『私もその輪に加えて!!』っと、言いたくなるくらい・・・
演目最後のとりは、『田原坂の美少年』です。悠愛きっての男優、池田君と渡木君の登場です。約1ヶ月、日本舞踊の師匠に弟子入りし、今日の為に練習をしてきました。日本の行く末を憂いながら、亡くなっていった少年の気持ちを良く酌みこんだ大作でした。会場にいる大先輩達から『ブラボー!』『いけめんー!!』の歓声が・・・まるで、女子高生と同じではないか?
その後は、植木会長による『敬老祝い歌』があり、会場との大合唱!! 〇×クイズを行い、豪華景品の争奪戦、デザートタイムと続きます。
そして、いよいよ感謝状贈呈の時間となりました。喜寿・卒寿・傘寿・・・をお迎えになられた方々に、ステージに登壇して頂き、感謝状の贈呈と、七転び八起・・を念に入れた達磨セットを記念品として贈呈させて頂きました。
表彰される皆様方の心が透けて見える程、どの先輩方々も、素晴らしい表情をされていました。その中で、私が最も印象に残ったシーンがあります。
最長老の〇〇さんの表彰の際にそれはおこりました。足元がおぼつかない〇〇さんでしたが、一緒に登壇した悠愛のスタッフさんに賞状と記念品を渡し、1人で立ち、深々と皆様に頭を下げられました。その頭を垂れるその姿が、強烈に私の心を打ち抜きました。
『感謝の意』・・良く使われる言葉です。
私は、この言葉を、心から使っていますが、でも、形式的に使う事もありました。
しかし、〇〇さんのその姿を拝見させて頂いた時、自分の至らなさを思い知る事になりました。ほんと、自分が情けなくなります。この事に気づかせて頂いた〇〇さんに、心から、感謝です。
今回、この様なチャンスを頂いたお陰で、司会進行の経験をさせて頂き、この様な気づきを頂き、とても感謝しています。ありがとうございます。
一番、大切な事・・・と出会えた敬老感謝祭でした。
来年も参加したいです・・・
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