人間見聞録・・黒田学志さん

黒田 学志さん ・・・ 彼は、28歳、奥さん・子供の3人家族。一家の大黒柱です。

彼との出会いは、今から約3年前になるでしょうか?

私は、彼のご両親と、今から7年前に『介護施設、とりわけグループホームを経営したい・・・』と言うご相談で知り合いました。『それは、どこで行いたいのですか?』『大分県の野津町です・・』

私は、聞いた事もない場所でしたし、いったいどの様な思いがあって、どんな動機があって、この事業を行いたい・・と言われているのかをじっくり伺いました。話を聞けば聞くほど、そのお気持ちが良くわかり、技術的な裏づけ、金銭的な裏づけ、特に動機の必然性や意志の強さ・・等々から、野津町に伺い、その場所を見て、その町を調べ、その地域でグループホームができるかどうか?を私が、黒田さんの立場に立ち、自分が経営する気持ちで見学に行きました。

現地に行きますと、『おおお・・・』と言う位、人が少ない街だったのです。バスも走っていない・・街に買物に行く為に、タクシーに乗っていき、ただでさえ年金の受給額が少ない中、その移動費を使わないといけない為、家計の中に大きく移動費が占めている状況の街だったのです。

私は、黒田夫妻を前にして、真剣に語りました。『黒田さん、この街は、グループホームではなく、宅老所+生活便利業の合体事業が、この地域の方には喜ばれるのではないですか?』『実は、その様な事をしたい・・と心の中で思っていました。私達転勤族が、各地を回っている時、実家(野津)の親は元気にしているだろうか?と思い、夜電話をするのですが、出ない。そんな時、もしかしたら倒れているのではないか?と心配になるのですが、誰にも、母を見に行ってください・・と頼めず・・だから、その様ないろいろな事をしてあげたい・・んです。』

これから、黒田ご主人の実家をベースにし、そこを改装し、宅老所+生活便利業をスタートするべく、事業計画を開始しました。計画が出来、様々な金融機関とバトルをしながら、最小限の予算で、超早期に事業を軌道に乗せる・・と言う事で計画をしていました所、とある金融機関が融資してくれる事になり、いよいよ着手です。

その後も、紆余曲折、このブログで書こうものなら、連続シリーズが出来る位の出来事を経て、3年前の学志さんとの出会いとなります。

初期事業も成長し、住宅事業の要望がある為、それを行いたい・・・と言う電話が黒田社長からありました。それは良いのですが、スタッフを含め、経営を引継ぐ2代目の養成も必要不可欠になりますよ・・・という話の中から、2人のご子息さんとお話をされ、学志さんが手を挙げられ、お会いする事となったのです。

介護のかの字もわからない中でも、とっても心使いが細やかで、勘が良く、気づく事と自分で自分を軌道修正できる学志さんは、無我の境地でこの介護に取組まれています。

『鷹尾さん、相談があるんで福岡に行きます・・』との電話が、今月初めにありました。最初の目的は、スタッフに悠愛グループを体験させたい・・との想いだったのですが、紆余曲折の中、趣旨が変わり、昨日、笑老ライフの事務所にお見えになりました。

相談内容は、『チーム創り』です。これは、私も課題にしている内容で、今、私が行っている事を話しました。参考になったかどうかわかりませんが、まず、調査・把握をしっかりしよう!!という所からスタートする事になりました。無我である彼なら、きっと好転させる事ができると思います。

私に出来る事があるとすれば、客観的に・すこーし視野を広げ、シンプルにしてあげる事と、テクニックに走らないように諭す事かと思いました。

黒田学志さんは、大分県臼杵市野津町にて、『だん・だん』(感謝の意味)と名前で事業を行っています。会社名は、あしすと・けあになります。

皆さん、28歳・無我で介護を行っている青年を、ご支援下さい。

Filed under: スタッフ日記 — takaotsuyosi 11:29 AM  Comments (0)
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