『前へ・前へ』
ケイさんが、20歳になった美雨に残した想いでした。
若年性認知症になってしまったお父さんと小学2年生の娘・・ この2人の関係とその2人を取り巻く生活環境を舞台に、若年性認知症・・という病気が及ぼす様々なテーマを教えてくれた番組でした。
『どうしてもこの番組だけは見たい!!』
そんな妻のリクエストから見始めたこの番組。昨日が最終回です。
時には胸がつまり、目を覆った時もありました。ケイさんや美雨の気持ちがわかるだけに、これ以上見ると、自分の心が崩れそうになって・・
でも美雨ちゃんは立派でした。勉強になりました。あの娘は素晴らしい人間ですね。。歳は関係なく、親の愛を体一杯に受けた愛のある子供です。私より数段愛情を持つ人間です。
昨日も心打たれた場面がありました。
父ちゃんがどうしても美雨に見せたい場所がある。と言い、2人で芦ノ湖に行った時でした。その場所は、父ちゃんとママちゃんが結婚を約束した場所だったんです。父ちゃんとしては、今からを生きる美雨が人生に迷い、苦しみ、悩んだ時に、是非この場所に来て欲しい。その時、世界中で一番愛されて産まれて来た・・という事を思い出して欲しい。そして、1人ではないんだ・・という事を感じながら前へ前へ進んで欲しい。
そういう話をされました。
父ちゃんは、今後、全ての事を忘れるかもしれない。美雨、何かあればここにおいで。。
父ちゃん、美雨が父ちゃんの事を覚えていてあげる。だから父ちゃんは忘れてもいいんだよ。父ちゃんの代わりに美雨が覚えていればいいんだから。。
笑顔で美雨ちゃんが言います。
号泣(´;ω;`)。。
この番組を見て、何度こういう場面があったでしょうか?? 以前、嗚咽をあげながら・・の時は、娘2人に笑われました。そこまで気持ちを入れて見なくても・・
別に気持ちを入れて見ようと意気込んでいるわけではないんです。。自然と、自然とそうなっているんです。。
私の母がそういう状況になった時、私は美雨ちゃんのようにできるだろうか?
私の妻がそうなった時、私は美雨ちゃんのようにできるだろうか?
私がそうなった時、妻や子供達との関係が、ケイさん親子の様になるだろうか?
今できる事をただひたすらに愚直なまでに行い、亀の様なスピードかもしれないけど『前へ・前へ・前に!・前に!』進む事が明日を創るんでしょうね。。
台風の影響で、風・・が音を奏でています。聴き方によると、ゴーゴーと、威圧的な音に聞こえます。しかし、聴き方によると、ヒューヒューと、軽く軽快に、掃除をする時に口ずさむ音の様に聞こえます。
陽の光が差してきました。。
時も前に進んでいるようです。。 私も、今を噛み締めながら、時の流れに身を任せ、前に前に進んで行きたい・・と思います。。