今日は少し長くなるかもしれません。

10年来の夢が現実に・・ そういう状況を迎えています。。

10年前、とあるデイサービスを立ち上げる任務を頂きました。これが介護デビューです。右も左もわからない中、とにかく働いてくれる仲間を探し、思い描くチームを創る事が第一優先事項でした。
運良く、『やれる!』 と握りこぶしが出来る位の右腕・左腕の方が見つかり、スタートをきりました。

そういう日々の運営の中で、北九州にお住まいのYさんが、生活相談員担当で就職をしてくれたんです。
個性を大事にし、個にスポットをあて、介護状態から卒業していただく事をモットー!にサービスを提供していた事に共感してくれてのチーム入りです。

そのYさんが担当していた利用者さんが、ある日を境にお見えにならなくなりました。来る必要がない状態だったら良いのですが、そうではなく、長男さんの死による気力の減退が原因でした。

Yさんはとてもその方の事を心配し、何度か様子を伺いにご自宅に伺っていたある日の事です。

利用者さんがお見えになられたのです。

Yさんは喜び、その方と話し込んだそうです。『利用するにあたり、何かきっかけがあったんですか?』

その後、Yさんは私の所にきてこう言いました。
『常務、Yさんが〇〇のファンクラブに入っているそうです。今回復活されたのは、いつまでもくよくよしてはいけない。という気持ちがあったそうなんですが、〇〇のコンサートが3ヶ月後にあるそうで、そこに行き、何かのきっかけにしたいと思ったそうです。それで、気力と体力を回復させる為に・・だそうです。』
『何とか楽屋に行き、一緒に記念撮影が撮れないもんですかね・・』

そう話しました。

その話が心に響き、直ぐ様、〇〇さんの事務所に手紙を書いたんです。しかし反応は0.次に職員一同での嘆願書を書きました。すると丁寧な手紙を頂き、お断りされました。

『なんとかならんのか・・』

そう思いながら、知っている人にあえば、事ある毎にこの話をしてきました。いろいろチャレンジをしてみたのですが、なかなか叶いません。

あれから10年。

今、時空を超えて、この事が実現できそうなんです。

『鷹尾さん、あなたが言っていた事が実現できそうよ。実現できるよう、頑張ろう』
そういう一報を頂きました。この話を心に留めていてくれた人が、繋いで繋いで実現可能にしてくれていたんです。

Yさん、もし実現したら、何とかしてあなたに一報を届けるから。。あなたのあの気持ちが、形になる時がもうすぐ来るよ。あの時のあの気持ちが沢山の人の生きる励みに変わっていく。そう信じている。。

いつまでに・・ こういう時間軸ではない。 その時を待つ。その時が来るように自分自身を成長させる。そういう軸だと思います。

現場のその想いが形になる。何とも素晴らしい事です。

現場は宝の山です。現場は、社会を活かす場所です。現場は、人の絆を創る所です。

活かすも殺すも、その人が何の為にそれをやっているか?の目的と意識にかかっていると思う。。

しっかりと太い軸のある男に成長したい。。

Filed under: スタッフ日記 — takaotsuyosi 8:05 AM  Comments (0)
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