850回目の投稿です。

昨日の午後は、地域と共に認知症の方々、そのご家族を支える小規模多機能事業所『ゆい』さんへの研修ツアーと認知症サポーター講座の2本立を行なった。。

一軒家で行う小規模多機能事業所ゆいさんに通っている利用者さんの表情を見て、『環境でこんなに表情が違うもんかな？』と、改めて思った。。木の温もり、家庭で体験した体に染み込んているあの感触。。記憶の奥深くに刻まれている何かが安心感を呼び起こす。。

その後行われたにサポーター講座では、照屋講師の新しい試みが織り交ぜられ、戸惑いもありつつ(#^.^#)無事終了した。今回は、地域の方も出席され、関心度の高さを感じる回だった。

この講座でも話に出た内容で、今日このブログに書きたい・・と思った事がある。

照屋講師が出席者にアンケートをとった。

『皆さんがもし認知症になった場合、どこで生活をしたいですか？　病院・施設と言う方・・　自宅が良いと言う方・・』　結果は、病院・施設の方が自宅を上回った。

平成19年よりこの活動を行なっている照屋講師曰く『毎回こういうアンケートをとっていますが、いつもこういう結果になります。私としては、何故病院・施設を選んだのか？について質問をしているんですね・・その結果、家族に迷惑をかけたくない・・と言う理由から選ばれているんです。自宅よりもそこが良い。ではなく、自宅が良いんだけど・・それしか選択の余地がない。そういう感じなんです。』
という話があった。

その気持ちはよくわかる。。

私は、通所リハの朝と夕の送迎サポートをさせて頂いている。

今年の3月の事だった。

朝、Aさん宅にAさんをお迎えにあがる。Aさんに車に乗って頂き、通所リハのある場所に移動している途中、『Aさんのお嫁さんは、いつも(#^.^#)で優しいお方ですね。。Aさん、幸せでしょう？』と伺った事があった。すると
『うん、優しいですよ。ホントに良くしてくれるんよ。。いつもいつも感謝しているんです。。』と言われた。『Aさん、その気持ちをお嫁さんに伝えた事はありますか？』『ないない・・恥ずかしくて言えるもんか・・』『そうですか・・』

この日の夕方、送迎をしない私は、Aさんを担当するB君にAさんのお嫁さんに対する気持ちを伝え、『是非、お嫁さんに伝えて欲しい。。』とお願いした。
翌日『話してくれた？』『はい。喜んでましたよ・・』という反応があり、良かった・・と胸をなでおろした事があった。

そのAさん、今週の初めに突然お亡くなりになられた。ショックだった。いろいろ整理しての結果であれば・・と思うがあまりにも突然で・・

通所に通われる方、施設に入る方・・　その多くの方が、『家族に迷惑をかけたくない。。家族に感謝している。。でも恥ずかしくて感謝の気持ちを伝える事はしない。。』そんな想いだろうか・・

私達は、その心中を察して家族の絆がより深くなる様なゼネラリスト的なコーディネートをしつつ、サービス提供をする必要があると思う。。

消去法で残った選択肢的存在にはなりたくない。

あそこに行きたい！　あそこでなきゃ嫌だ！　と言って、選んで頂いた存在になりたい。。これは、病院・施設で働く人が一様に思う事ではなかろうか？？

介護される人　・　それを支える家族　・　その両者を見守り地域　・　そしてサービスの提供を行う事業者　この登場人物が、相反する事なく、同じ方向を向いて歩く。これが出来る様なゼネラル的なコーディネート力が今後益々求められると思う。。

850回の記念投稿にあたり、ちょっとぶってみました。。

生意気な事を言ってすんません。。