ちょっとひと息・・すこーしまわり道・・・

昨日、ある番組を、とっても可愛い嫁さんと一緒に見ていました。すると・・・

『あと1年しか生きられないとき、みなさんは、何をしますか?』

剛速球が、私と可愛い嫁さんの心に投げ込まれました。

『お父さん、お父さんだったらどうする?』『お母さんはどうする?』とお互い、『何をするかな?』と考えながら、顔を見合わせていました。

皆さんは、なにをしますか?

この問いかけをブログで行った女性がいます。この女性は、幼少より肝臓に疾患がありましたが、歌う事で、自分を表現し、人々を励ます活動を行っていました。しかし病魔が進行し、医師より余命1年と宣告されました。

絶望の淵に自分を追い込み、希望も失い、生きる事の意義を失った時に、あのブログを発信したそうです。そして、そのブログを発信した後、手首を切って死のうとしようとしたその時、多くの方から、励ましの返信が返ってき、自分を支え続けてくれたお母さんや、仲間を含め多くの人の言葉や顔が脳裏に浮かび、寸前の所で思いとどまると同時に、生きる事の決意をしたのです。

そして彼女は、余命1年だけれども、ありのままの自分を表現する『ライブ』を全国で行う事を決意されました。その決意が、彼女の歌・詩に乗り移り、その歌・詩を聞いた人達の心を動かし、プロのミュージシャンをバックバンドに率いたライブを開く事が決定したのです。ファーストライブが6月11日に東京の方で行われる様になったのですが、これは、余命1年と宣告され、その期限が過ぎての事になります。

彼女は言っていました。『できれば、10年後・20年後も、歌い続けていると思います・・・』

先日、このブログにも書いたと思いますが、『いのちが一番大切だと思っていたら、生きるのが苦しかった。 いのちより大切なものがあると知った日 生きるのが嬉しかった』という詩を紹介させて頂きました。私は、この話をテレビでみて、直ぐこの言葉が浮かびました。

介護施設にお見えになる高齢者の方(人生の大先輩)達は、常に『いのち』の不安を抱えながら生活をしているのだと思います。たぶん多くの方がそうでしょう。しかし、そんな先輩達に、『彼女の様に生きましょうよ』と言ってもそれは・・・ですね。しかし、その先輩達のいのちの質を高めるお手伝いは、我々介護に携わるものにでも出来るかもしれません。

『あの方の横に寄り添っていたい・・・』『あなたが、ただ、そばにいてくれるだけで・・・』そんな心のキャッチボールが自然と出来る誠実な関係ができれば・・・

みなさん、今・この時代、原点に立ち返り、見つめる視点をどこに据えるか?・・・ 立ち止まってみませんか?

ちょっとひと息・・すこーしまわり道・・・

Filed under: スタッフ日記 — takaotsuyosi 11:22 AM  Comments (0)
トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメントはまだありません »

まだコメントはありません。

コメントをどうぞ





(一部のHTMLタグを使うことができます。)
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

CAPTCHA