人間見聞録・・・金蔵 清繁さんから学ぶ

アマチュアの野球界で、この名前をご存知の方は、多くいらっしゃると思います。通産本塁打数も、500本を越え、ある意味、何かを極めた人の1人だと思います。

そんな金蔵さんとの出会いは、今から3年前の春でした。

見るからに、熊さんの様な風貌で、近寄り難い人だったのですが、意外と目元あたりは、優しい人をイメージさせる目元だったので、話しかけてみました。すると、つっけんどうな物言いでしたが、その奥には、やはりキラリと光る人間的な深さを感じるものがあり、きっといい人に違いない・・と思った記憶があります。

それからお付合いが始まり、ザ・金蔵さんを事あるたびに実感し、その行動を見てきました。

ある時は、チームの為に、自らが犠牲になり自らの費用でチームの監督室を創ったり、選手が練習できる様にと、練習環境を整えたり(多分に仕事を犠牲にしてきたはずです)・・・

こういう行動の背景には、金蔵さんの人生があります。野球をしたい・・そんな一念を持った金蔵少年。しかし、自らの意志と反し、出来なかった。いつか野球をするんだ・・絶対するんだ・・そう自分に言い聞かせてきた青年期。

社会人になり、その時を迎え、堰をきったように走り出した草野球!!練習に練習を重ね、勉強に勉強を重ね、どうすれば満足いくプレーができるか?どうすれば、チームが勝てるか?どうすれば、永く野球が出来るか?の日々が続いたそうです。

その成果は、年々素晴らしい結果となって現れ、周りから見ると、ミスターの称号に相応しい状況にあると思います。

そんな金蔵さんには、2人の息子がいます。その2人の息子が中学生となり、硬式野球をしているのです。金蔵さんがしたい!!と思っていた野球を、息子2人が行っています。いつか心に思ったあの『野球がしたい・・』を、今息子達がやりたいといっている。『させてあげたい・・何が何でもさせてあげたい。』

こんな思いになり、自分と誓ったのではないでしょうか。

来る日も来る日も、子供達が野球の練習ができる為に、グランド環境を整えています。仕事を振り切ってでも・・・

そんな金蔵さんが、酔っ払うと良く言う事があります。『ある大会の時、平和台球場で試合をした。これに勝てば全国!!と言う試合で、足が震えながらバッターボックスに入った。センター方向に打つ積もりで打つ場所を探していたその時、親父と姉貴がバックスクリーンの所に座っていた。初めて野球の応援にきてくれた、初めて認めてくれた。と目頭が熱くなりながら、絶対あそこに叩き込む。と誓い、フルスイングした打球がバックスクリーンに飛び込んでいた。』『親父、姉御・・ありがとう・・・』

『わしは、裏切るよりも裏切られた方が良い。人を裏切る事はしたくない・・』

人を良~く看る金蔵さん、その人の強い所も、弱い所も見て、受け止めその人と接し、その人を良い方向に導こうとする金蔵さん、この方の様な器の大きな人間になりたいとです。

まだまだ修行の続く鷹尾さんです・・・

Filed under: スタッフ日記 — takaotsuyosi 10:50 AM  Comments (0)
トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメントはまだありません »

まだコメントはありません。

コメントをどうぞ





(一部のHTMLタグを使うことができます。)
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

CAPTCHA