7月4日
おはようございます。
長居をしていた台風も去り、涼しい朝を迎えた7月4日水曜日です。
今日は、入籍記念日。28年を迎えました。
5月2日に結婚式を行い、7月4日に籍をいれた。
なんでこんな事をしたんだろう? 今頃になって???状態です。
東京オリンピックの年、2020年に30周年を迎える予定です。
私の両親は、31回目の結婚記念が最後になりました。
その最後は、栄光病院のホスピス病棟で行いました。
担当看護師の佐藤さんが
『何かしない?』と提案をしてくれます。
下稲葉先生からも
『もう間もなく、お父さんは言葉が出なくなるし、歩けなくなる。今のうちに、お父さんに感謝の氣持ちを込めて記念式を執り行いませんか?』と提案をして頂きました。
そこで兄妹と話し合い、指輪や貸衣装、ケーキ等々、結婚式さながらの状況をつくりますと、下稲葉先生が牧師さんを。牧師さんがビデオを。娘さんがピアノを。そして看護師の皆さんが整列をし、寄せ書きを下さったのです。
この式の最後に父が語りました。
栄光病院が、それをビデオに撮っていて下さいました。
今も貴重な財産として残っています。
子供達、孫たちに、
『君たちのおじいちゃんは、最後の最後までキチッ・・としていたよ。感謝の言葉を皆さんに伝え、最後の最後まで、人に愛嬌のある笑顔を見せてくれたんだよ』
と、ビデオをDVDにし、バトンを渡していきたいと想っています。
看取り士の柴田久美子さんが言います。
『看取りは、男の仕事です』
『女性は、出産の際、生死を懸けて宇宙を体験する。男性は、そういう経験はなかなかできない。だからせめて親の看取りを行い、男女ともその体験をする事で、この地球はもっともっと光り輝く』という様な内容の事を仰っています。
この言葉を聴いた時、腹の底から頷く自分がいました。
『ほんとそう想う』と。
人の人生最期の時は、純粋な素直な空間に、エネルギーが充満しています。そのエネルギーに包まれた瞬間、心を抱かれ、自然と涙と笑顔が出てきます。やすらぎの時です。
父からバトンを貰った。そして父がやすらかな表情で天に召される。
残った家族は、その体験を通じて、大切な父の死を受入れ、いってらっしゃいと言える。
そして、前を向いて歩む事が出来るんです。
人の人生最期。そして看取り。
人生を前向きに生きる為に必要な体験です。まさに笑老ライフに生きる為には、この経験は必須と言っても過言ではないと言えます。
そんな体験をさせてくれた父と母の結婚記念にあと3年に迫りました。
両親を超える事は、親孝行だと想っています。
今はまだそれが出来るかどうかはわかりませんが、ぜひ超えたいという氣持ちはあります。
今は、1日1日を新しい氣持ちで素直に迎える事だけに意識を置いて、日々1ミリの成長にかけて生きて行きたいとおもっています。
今日も最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。
今日が皆さまにとりまして、最良の日になりますように(^^)/
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