人間見聞録・・原点
12月11日の土曜日、4月からオープンする社会医療法人栄光会さんが創る街の中に出来る『安息』・・医療・介護支援住宅の営業会議を行った後、国際会議場であった『ホスピス緩和ケア・ネットワーク福岡』の第1回公開講演会に参加してきました。私は、現在、この会の幹事をさせて頂いております。
当日は、金城学院大学学院長・大学長 兼 大阪大学名誉教授 兼 淀川キリスト教病院名誉ホスピス長である『柏木 哲夫』先生のお話の後、社会医療法人栄光会理事長でもあり、当会の代表幹事であります『下稲葉 康之』先生から、会の説明をして頂いた後、当会の登録施設の方々から、事例紹介をして頂きました。
いろいろなお話があり、私としては、原点に帰れた事と、気がついた事、教えられた事がありました。
柏木先生からは、『生命』と『いのち』についてお話がありました。
皆さんは、『生命(せいめい)』・・という言葉を聞いた時、どの様な事をイメージされますか?また、『いのち』・・という言葉を聞いた時、どの様なイメージをされますか?
また、どんな時に『生命』という言葉を使い、どんな時に『いのち』という言葉を使いますか?先生は、この様に言われました。『生命』は、有限性があり、閉鎖性もあり、客観性もあると感じる。しかし、『いのち』は、無限性であり、開放性もあり、主観性だ。・・・
その話の中で、次の様なお話を紹介されました。JALのマナー訓練を行っている部署と、金城学院大学と共同での授業を開講されているらしいのですが、その際にJALの方から聞いたそうです。
重度の心身障害を持って生まれた息子さんの介護を40年間続けた老夫婦がいたそうです。息子さんが肺炎の為に40歳で死亡。悲しみの為に引きこもっていたが、息子さんの写真を持って旅に出始めた。そんなある空の旅での体験・・・ドリンクサービスの客室乗務員にご夫婦はジュースを頼んだ。お二人にジュースを渡した客室乗務員は、窓際の写真に気がつく。そしてもう1つコップにジュースをついで・・・
『窓際の方にもお1つどうぞ・・』
皆さん、どの様に思われますか???
私が、この様な仕事をするきっかけとなったのは父との別れでの体験です。人生の師匠でもある『下稲葉 康之』先生から、今回勉強をさせて頂いた事を、意識させて頂きましたし、学びました。柏木先生が講演でお話されたその事を、下稲葉先生を核とする栄光病院ホスピスチームの皆様に体験させて頂きました。これが始まりであり、原点です。
今回この講演会で、『原点』を見つめ直す事が出来ました。ほんとに良い時間でした。いろいろ感じたことがありますが、今日はこのあたりで終わります。
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