最近、通所の送迎をさせて頂いている。。
在宅の原点とも言えるこのサービスをさせて頂く中で、いろいろなモノが見えてくる。
先日、老老世帯の御宅に伺った。。
疲れている妻。そして、若くて元気な頃と同じ様に妻に要望している夫。
妻の表情を見ると、痛々しい感じがする。
この家庭の今後の事を考えると、いろいろなケアプランが頭をよぎる。
このままこういう生活を継続していると、妻が危ない・・ 夫は、妻と一緒に生活しないと悪くなる可能性が十分ある。
『妻が望む生活はどういうモノだろうか・・ 夫は、今後どういう生活を望んでいるだろうか・・ 子供さんたちは、親の現状をどう考えているだろうか?』まずそれを聞きたい。。
この夫婦がそれぞれ歩んできた人生道。。産まれてきて、青春時代を過ごし、夫婦が出会い、結婚し、子供が産まれ、夫婦の生活に入り、今に至るまでに、どういう人生哲学を持ち、どういう死生観を持ち、どういう生活をされてきたのか・・
知りたい事はいろいろあるし、ケアプランを共に創っていく上で、把握しておきたい事がいろいろある。。
今日、担当ケアマネにこれらを質問し、この夫婦の行く末に関して、どのように考えているのか・・ について聞こうと思う。。
高齢者の単身世帯と老老世帯・・ 三世代で暮らしている世帯・・ 老老世帯だが、多世代を含めた社会と交わり、目標を持っている人達では、随分違う状況にある事が、この送迎サービスをさせて頂くと、一目瞭然と言う位の違いがわかる。。
現在は、高齢者だけの・・ 高齢者ばかり集まった・・ という仕組みで創っている住宅にせよ施設にせよ存在している。。また、そういう考えの方々が多い。。
以前、とある先輩から、アメリカのとある街に障がい者の方だけが暮らす街があるという事を聞いた。。しかしその街はというと・・
やはり、社会というのは、いろいろな人がいて・・ 人生にはりがあり、目標を持ち生きている。そうでないと笑老ライフにはならないと思う。
都市部においては、コミュニティが気薄であり、昔の様な地縁社会的かかわり方は難しい。自分の事で精一杯という状況だと思う。だったらどうすべきか?
都市部にある賃貸マンション等を活用し、多世代が共に暮らせる状況を創り、共にかかわり合う仕組みを創る事が必要になるのではないか?
地域包括ケアシステムを軌道に乗せる上では、私達笑老ライフ研究所が提唱する『アーバンフォレストライフ』や『コミュニティハイツ・・多世代同居長屋』が、各地域に出来、面や点での多世代社会を創る事が必要になると思う。。
笑老ライフな社会は、こういう仕組み創りから始まるんだと日々腹に落ちるようになってきた。。