人間見聞録・・ある介護者の想い
皆さん、おはようございます。
今朝の福岡地方は、雨を予感させる天気になっています。
それにしても、昨日はあったかかったですね。。
昨日の朝の事でした。
「鷹尾さん、〇〇さんが鷹尾さんの事を探している感じなんですが、今日は時間がありますか?」
という内線がありました。〇〇さんとは、高齢者住宅「安息」にご入居されているご入居者の方で、認知症を患っている方です。家に帰る。。そういう思いがとっても強く、職員さんに「帰らせて下さい。」と懇願されている方です。
「今日ね、朝ミーティングがあるから、それが終わったら大丈夫よ。」本当は大丈夫ではないのですが、こちらの方が優先度が高いと判断したからです。
ミーティングを早々に切り上げ、安息に向かいました。実は、日曜日もこの方と旅をし、会話をし、余計な事を考えなくても良い状態と安心感を持って頂く為に行いました。
昨日は、ゆっくり話しました。鷹尾式認知症介護プログラムを開発しよう!!そういう目標を持ち、その方の生い立ちからゆっくり伺いました。
昼食時間を除き、丸1日、その方と付き合いました。その方を把握する為、いろいろな角度から、カフェで話を伺ったり、手を繋ぎ、散歩をしながら話しを伺いました。
本人さんがズーと持っていた「何故、私はここに住んでいるのか?」を本音で話しをした時です。
顔の表情、目の鋭さ、私が本音で正直に話をするのかどうか?私が味方であるかどうか?それらを見極めている様に感じる視線でした。
1日が終わり、私の中にある想いが残りました。「〇〇さんは、本当に認知症なのだろうか?」
私には、その様に感じませんでした。
本音で話をした後からの〇〇さんは、そういう病気を患っている方には感じなくなったんです。
その夜、ホーム長に連絡し、私の感じた事を率直にお話しました。
すると・・・
「私は、認知症の人は、皆さん、認知症とは思っていません。その人なりの世界で生きているだけで、普通の人だと思っています。」と云う返事が返ってきました。
何か恥ずかしい思いでした。
現場でお世話をさせて頂いているプロは、こういう想いで仕事をしているんだ。。と思った次第です。。頭が自然と下がります。。
私の中には、そういう考え方が確立されていない・・
自然体でお付き合いする。そういう前提の下に関わっていた積もりですが、あのホーム長の様になりたい。。
今日からの仕事は、またまた0からのスタートをきります。。
1歩でも近づきたい。そう思って今日も全力投球!!
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