人間見聞録・・変わる、変えない。

以前、このブログでも『無常』について書いた事があると思いますが、今回も、ある事象がありましたので、これについて書かせて頂きます。

あの人は信念があってぶれない・・あの人は、ころころ変わってわからない・・ 

大きく分けると、この2極の意見があります。

私は、どちらかというと、ころころ変わって・・の部類で思われているかもしれません。

果たして、変わる・変わらない・・ この分類で、大きく分ける必要があるのでしょうか?また、何を指して変わる・変わらないを皆さん言っているんでしょうか?

人は誰しも、心に掴んでいる自分が大切にしている思想や、自分を突き動かす何かがあります。それが原動力と方向性を保ち、日々、生きていると思います。この両方がない人の事を、ころころ変わる・・と言われるのではないか?と思います。なぜなら、どういう方向に向けて歩いているのかわからない・・何かがあると、直ぐあきらめ、全く違う事をやる・・方向にいってしまうと認識されるのではないでしょうか?

ちなみに、私は、上記で『ころころ変わる』部類だと思われている・・・と書きましたが、私は、どうも、感性で生きている人・・と思われている節が強いですね。。

『鷹尾さん、知識ではなく意識ですよ』と言われたのが24歳の時です。当時の支店長から言われました。その後、32歳の時、『知識は人を攻撃する道具』と、お聖人から言われました。その後、その意識が強くなったのは事実です。『本当に、知識に偏重していたらダメなのか?』そう思い始め、意識してきました。

35歳の時、福島社長と出会いました。福島社長は『無常・走りながら考える』という事を教えて下さり、とあるデイサービスの立ち上げを任せてくれました。何せ、介護は初めて、介護施設の立ち上げも当然初めて。。この様に、初めて尽くしだったので、ある意味、何も知らないから怖いもの知らずで、素直にやってくれるだろう。と思われていたと思います。しかし、上記の様に、まだまだ自分の中で、何も確立されていないわたしでしたから、当然の事ながら、失敗し、叱責もされ、苦悶しながら生きていました。部下にも笑われ、ほんとに情けない位の自分と出会ったのです。

その時です。

足が止まった私に、福島社長は『鷹尾さん、走りながら考える事が大切ですよ。決して知識ではやれません。意識と感性が重要です。』

愕然としていた私には、頂いたこの言葉が救いでした。

今思うのは、ほんとにこの『思想・動機・意識・知性智恵・感性』大事だと思っています。

方針を示し、大きく広いか、小さく狭いか、どちらでもいいのですが、共に事を起こす人達と、共有でき、共感できる方針を示し、計画を立て、その計画を基に、前に!前に!進んでいく。途中、いろいろな変化・・が起きるので、後は、走りながら考え、やり方を変える。どうしたら、目的が実現できるか?いろいろ走りながら考える。とっても大切です。時には、後退していると思われる事もあったり、時には、理不尽だと思ったり、思われたりする事もあったり・・そういう時もあるのですが、決して、目的を忘れる事はありません。相反する事を、上手く・みんなを納得させて出来ない時に起きる事象ではないでしょうか?

ころころ変わる・・ これは、変化に対応する上で、やり方を変える。相反する事を行う上で、統合した方針を出せなかった時。肌感覚で掴んだ変化を基に、やり方を変える・・ ここを指して、『鷹尾さんは感性で生きているので・・』と言われる所かもしれません。

今からの時代、益々、社会が変化していきます。人口も超高齢社会になり、縮小するのですから。。。

この変化に柔軟に対応し、素直に従いその変化に、喜んで対応する。。 大切な事だと思います。でも、自分の理念や信念は変えません。私の理念や信念が、世の中の役に立たず、喜んでもらえないものであれば変えたい・・と思いますが、そうでなければ、やり方を変えるだけです。

今、この『変わる・変えない』この議論を、深く深く話し合った方が良い時代だと思います。私が間違っているかもしれませんが、この事に関する捉え方が、違う様な気もしています。大切な事なので、それぞれの家庭でも、職場でもお話される事をお勧めします。

固い話になりました。

Filed under: スタッフ日記 — takaotsuyosi 9:05 AM  Comments (0)
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