人間見聞録・・繋ぐ、繋いでもらう。
皆さん、おはようございます。
今朝の福岡地方は、雨の朝を迎えました。シトシト雨が降っています。
今日は、繋ぐ・・と云う事について書いてみたいと思います。
昨日の朝の事でした。
「〇〇さんのひ孫さんが1才の誕生日を迎えるそうです。急なんですけど、明日、その誕生会をする事にしました。」そんなニュースを頂きました。〇〇さんとは、現在、高齢者専用賃貸住宅にお住まいで、ターミナルステージを迎えた方になります。
「ナイス企画ですね。これぞ、栄光会の真骨頂ですよ。」そんな会話を交わしながら、明日に向けた準備に取り掛かりました。ほとんどが、その住宅の責任者である松岡さんが行い、いよいよ今日を迎えます。
今日と云う日は、高齢者専用賃貸住宅で、栄光会が取り組んできたホスピスを体現する日です。
ターミナル期を迎えている〇〇さん、そのご家族の間で、良きコミュニケーションがはかれるようお手伝いをする。。そして、最期、いいお別れが出来る事に貢献する。これは、栄光会が、永きに渡り、全人的医療という呼び方で行なっているケアのコアになります。
私の父が、14年前に、ここで最期を迎えました。私は、母と2人で父と同じ病室で生活をし、父との最期の時を過ごしていました。当時、今理事長職にある下稲葉先生が主治医で、看護師は佐藤さんが担当して下さっていましたが、いつも・いつもコミュニケーションをとって下さり、観察をして下さいました。
「あと2週間すると、お父さんは、言葉を発する事が出来なくなり、歩けなくなると思います。今の内にお父さんとの最期の思い出を創っておかれては如何でしょう?病院も、お手伝いをさせて頂きます。」そう提案をして下さりました。
嬉しかったです。信頼するプロから、その様な提案を頂けて。。
そのご提案に素直に従い、結婚記念日を開かせて頂きました。先生が、牧師さんの役割。牧師さんが、ビデオ撮影。先生の次女(今、栄光会職員)が、ピアノ演奏。看護師さん達が、出席者で整列。その演出の中で、思い出深き式典が行われます。
最後に、父からの一言がありました。
今、病院に撮影して頂いたビデオを見返しますと、子供の時から今に至るまで、人生を振り返る話をしていました。そして、皆に感謝の言葉を述べていました。私達家族にとっては、宝物です。
その時から14年、今、私は、逆の立場にいます。
父から頂いた今。父から繋いで頂いた感動。父の御陰でたくさんの今・・を頂いた私が、今、逆の立場にいます。そして迎える今日の18:00。。
して頂いた事を、させて頂く。お役に立てれば幸いです。
今日と言う日を迎えた〇〇さん、ご家族様に、私が受けた恩恵を繋ぎたい・・と思います。そして、それをまた繋いで欲しい・・と思います。
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