人間見聞録・・ライフプランニング

皆さん、おはようございます。

今朝の福岡地方は、晴れの朝を迎えています。

今朝、異変がありました。

いつものバス停で、いつもの様に坊主頭の中年男性が、いつもの位置で、いつもの格好で立っていました。「今日もいつも通りだな〜」と思ってましたら、スルル・・と女子高校生がその人の反対側のバス停にやってきました。その直後、バス登場。

その女子高校生が、ボウズ君の前を思いっきり横切り、いつもボウズ君が座る席に着座したのです。後ろから見ていたので表情はわかりませんが、ボウズ君は、その女子高校生をチラッと見ていたので、いろいろ思うところがあったんでしょう。気持ちはわかります。

いつものパターンからはずれたので、ボウズ君はどのように気持ちをコントロールしているでしょうかね。。

さて今日は、ライフプランニングについて書きたい・・と思います。

ライフプランニング・・と聞いて皆さんは何を連想されますか?

私は、21才の時に立てた将来のライフプランニングの中で今生きています。

小学6年生の時、阪神タイガースに入団し、3番ショートでプレーする。

そういう夢を卒業文集で書きました。その目標に向かって野球をしましたが、小学5年にやった右手首骨折からのリハビリ失敗が尾を引き、高校時代に右肘を痛め、左で野球をしましたが、目標を諦めました。

その後、目標を見つけるために大学に進学させて貰い、19才の時に交通事故にあい、右足が8cm短くなり、身体障害者手帳が出来ました。

2度の度重なる怪我で、「なんでこうなるの??」と、その当時、この事実を受け入れる事が出来ず、辛く・苦しい日々をおくる毎日でした。

そんな中、運命的な出会いがあり、その人から「7回転んでも8回起きればいいじゃない。。」と励まされたその一声が、今も耳に残っています。

その後、その事実を受入、前を向いて歩こう!と思う様にしてから、「俺は、今後何をやるべきか?」これと向き合いました。「俺に何が出来るだろう?」そう考えました。

そこから、日本と言う国の特質、私の過去の因縁等々、いろいろ勉強したり、振り返りながら、どう生きるべきか?を真剣に考えました。そして、自分の体の事も考えると、50才位になった時、車椅子の生活になっているのではないか?と考えるようになり、それまでに、日本人の役割として、子供を3人創り、自分の体の事から、それまでには社会人にしておく。。そう決意し、23才で結婚し、この目標通り進めています。

しかし、50才以降のライフプランニングは出来ていません。今、45才です。最近、この事を、今おこなっている仕事から考える様になっています。

私の場合、どこに行くか・・・これをまず決めます。そして、そこに行き着くまでの工程は、きっちり決めません。旅行に例えると、目的地に何時に着く。それだけをまず決めます。どのルートを通るか?については、概ね決めて、後は、まず出発する。そういうやり方です。ゴールは変えませんが、途中は、ポイントだけ決めて、走りながら考える・・そういうタイプです。

今、サービス付高齢者専用賃貸住宅「安息」に、40名のご入居者がいます。

この賃貸住宅から仕事に行っている人もいれば、凄く介護の必要な人までいます。中には、終末期の方まで。また、約半数の方が認知症であり、車椅子の方もいます。

その方々に向けた共通したサービス と 個別のサービスがあり、特に介護を要する方々については、外付けの介護保険サービスをご利用されています。

ここは施設ではありませんので、ここにご入居されれば自動的にケアプランがつくわけではありません。従って、ここに住まれる方については、ライフプランニングが必要になるわけです。

ご入居者が、自分の人生を、どのようにしたいか?? ここが問われるのです。

しかし、ご自身でそのプランを持つ方は希少である為、もっぱらご家族との話し合いになります。ポイントは、我々サービスを提供するモノが、ライフプランニングの意識があるか?その人の命の質を高めるお手伝いをしたい!!と心から思っているか?になります。

現在、タバコをこよなく愛し、奥様とはじめて別れての生活をされている90才の男性がご入居しています。奥様は病院に入院しており、間もなくその方の住む住宅に戻ってこられます。少々認知症があり、タバコを吸う場所も規制されている為、部屋でタバコを吸う状況が始まりました。

この方については、ご自身で今からどうしたい・・それはありません。というか、それを引き出せていません。我々も、ご家族も。タバコを吸う・・それだけが問題視されています。

先日、その方についてのライフプラン会議を行いました。

その結果、ある仮説を打ち立てました。

1つは、本人をよく知る為に、いろいろな事を一緒にやってみよう!!という事です。2つめは、部屋でタバコを吸わない状況をつくる事です。これは、介護保険では出来ないサービスになります。従って、これらのサービスを提供する事は、介護保険の仕事をする人には困難になります。では誰がするのか?

来年から実施される地域包括ケアシステムでは、これを、地域包括支援センターを軸にし、地域の資源(人・場所・サービス等々)を活用し行う・・その様になります。

しかし現状、考え方も含め、未開の未開状態で、この考えすら理解しようという人がまだまだいない・・それが実情です。

私は、これは大いなるチャンスだと思います。特に、地域で時間のある元気高齢者の方々にとっては、最大のビジネスチャンスだと思っており、我々は、栄光すこやか大学という生涯学習大学を創り、ここで、地域の方々とこれらの方々を支える為の仕事を行おうと考えています。

先程の90才の男性の場合、地域の中から、この90才男性のお世話をして頂ける元気高齢者を発掘したい・・と思っています。介護保険サービスではありませんが、「気は心・友だち隊」とでも命名し、話し相手と言う役割を中心に、その方の友人になって頂くサービスです。お金も頂きます。サービスを提供する人は、予防にも繋がり、少々ですが収入にも繋がる。

先輩の姿を見ながら、先輩を敬いながら、自分は決して介護を要する人にならない。。。

超高齢社会ならではの新たな「老いの文化」を創れれば・・そう思います。

来年から新たな挑戦が始まります。我々の場合、1年の先行期間がありますので、少しづつポイントが見えてきました。

既存の事業者が、今までのやり方に慣れている関係で、中々変化出来ない。。そういう状況下、今までに染まっていない方々に、このビジネスに参加して頂きたい。。そう思います。

変える必要がある仕組みは、今までを知らない人達が中心となり、変える必要があります。そういう意識で民主党に投票したのですが・・・

でも、そうなんだと思います。ナマズが入ってこないと変わりません。

ケアプランからライフプランニングへ。出来高から包括へ。施設から在宅へ。内付サービスから外付サービスへ。

将来ある子供達の為にも、変える事は変える。きついけど変える。そう自分に言い聞かせています。頑張りましょう。。

Filed under: スタッフ日記 — takaotsuyosi 8:40 AM  Comments (0)
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