懸命に伝えようとする

今日も1日の80%が終わりました。

今から『2025年超高齢社会を考える会』のキックオフ会の会合があります。12名で編成されたこの会。。いよいよ船出です。。

舵取りがスムーズに行く為に、今日は息を揃える事からスタートです。

 

今日、とある通所の利用者樣がいつもの顔とはうって変わって険しい顔をされ、何かを一生懸命伝えようとされていました。約1時間程お話を伺い、話の筋をお聞きしていました。

 

お話は、幼い頃の出来事で、父親の方から言われた一言に相当傷ついた・・という内容でした。日々、幼い頃に傷ついた事を思い出し、それに囚われ、その時の世界にハマっています。ゆっくり話を聞いてもらうと暫くして現世に戻り落ち着かれます。今日は中々落ち着かれなかったのですが、1時間お話をされようやく落ち着きを見せ始めたのです。

 

その1時間、自分が傷つき、苦しんだ事をとにかく一生懸命伝えようとされました。こちらも一生懸命話を伺い、手や背中をさすりながらその強弱と気でこちらの気持ちを伝える事に終始してのコミュニケーションです。とにかく真剣勝負。。

 

どこまで伝わったかわかりませんが、あの目の表情、ありがとうの言葉からすると、その場の嬉しさは伝わってきました。。

 

言葉が思うように出ない方、しゃべれない方・・がいます。一生懸命伝えようとされます。しかしキャッチする方がそれ以上に一生懸念でないと相手は失望され、コミュニケーションをとる気力を無くしていきます。。それくらい大事な事です。

いつもこの方と接する時は、目を見て、表情を見て、その時の心情をはかり、どう接するべきか?と考えます。そして、その確信を持つための投げかけ言葉を発し、どう接するべきかの確信を得ます。

最初は、何を言われているかが全然わかりませんでした。只々、慣れる。。それに専念しました。今は、大体何を言われているかわかります。とても悲しい記憶を背負っている事もわかります。。

何とか助けてあげたいのですが、出来る事は、ゆっくり話を伺い、少しでもスッキリして頂く事と、本能の中に、あの人は話を聞いてくれる・・という道を確保して貰う事です。

 

一生懸命伝える・・ 一生懸命受け取る。

 

凄くエネルギーを使いますが、やめるわけにはいかない大切な仕事だと思います。。

Filed under: スタッフ日記 — takaotsuyosi 5:27 PM  Comments (0)
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