・・伝え 伝わる・・ パート3

2日目、朝早くモーテルの従業員(メキシカン)に空港まで送って頂き、いよいよメンフィスへ出発です。この日は、メンフィスまで行き、メンフィスで1泊する予定になっています。

飛行機に乗り、あたりを見回すと、アジア系は、私1人。また、年齢も一番若い様に感じました。リュックサックを1つだけからったアジアの青年が、何をしているのだろうか?と冷ややかな目で見られた事を覚えています。

飛行機がメンフィスに到着したのは、夕刻だったと思います。空港ロビーに移動し、次の日の飛行機のチケットの予約確認を行った後、いよいよ本日のメインイベント、『寝る場所と食事場所の確保』です。

またもや、地球の歩き方を開き、電話を始めました。

何とか通じるのではないか?と思った英語が通じません。また、相手が何を話しているか?聞き取れません。これはまずい・・・

その後、何件も電話をしましたが、相手の言う事を聞き取れず、途中で相手が電話をきってしまいます。今日は野宿・・・頭によぎりました。空港のロビーをでて、野宿できそうな場所を探します。しかし寝れそうな場所がありません。また、だんだん寒くなってもきました。空を見上げ、西の空に目を向けると、何とも美しい夕陽が・・・日本でみる夕陽と同じでした。その時、自分が情けなくなり、一粒の涙がこぼれそうになったその時・・・

『よーし、もう一度電話をしてみよう。それでダメだったら、潔く野宿をしよう!!』と決意しました。気合を入れて、どこに電話をするか検討し、『よーし、ここだ!!』と、ある一軒のモーテルを選びました。内心、恐る恐る電話番号を押し、ぷーと音が鳴り出し、またもや『よーし』と気合を入れ直した瞬間、『ハロー』という年配の女性の声が聞こえ始めました。

一言一言丁寧に話をしました。『どうか、伝わって下さい。どうか、私の英語を、私の気持ちを受け取って下さい。』と心に願いながら話をしました。すると、相手のおばさんも、ゆっくり・ゆっくりと言って下さりながら、私の英語を聞き取ろうと努力をして下さりました。そして、念願のokサインを頂き、そこに泊めて頂けるようになりました。

『やったー、やったー』 本当に嬉しくて、嬉しくて・・・

空港には、カーボーイ風のイケメン兄さんが迎えに来てくれました。モーテルに送ってくれている途中、とっても可愛い女性二人組みを、信号が赤の時にナンパしたり、なんとも愉快な兄さんでした。

モーテルに着き、いよいよおばさんとの対面です。顔を見た瞬間、マリア様の様な、人を暖かく包み込む雰囲気をもっておられ、私は、その方の手を握り、何度も『サンキュー』を言っていました。これが縁で、翌年の新婚旅行の途中、メンフィスに立ち寄り、嫁さんにもこのおばさんを紹介し、ここに泊めて頂きました。

・・伝え 伝わる・・ これが出来た時の喜びは、天にも舞い上がる様な気持ちになりますね・・・

この話は、まだまだ続きます。今後も貴重な体験をしましたので、明日以降、続編を書きたいと思います。

Filed under: スタッフ日記 — takaotsuyosi 9:34 AM  Comments (0)
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