親の想い

5月9日は、母の日でした。皆さんは、お母さんに、日頃の感謝を、どの様に表現されたでしょうか?

私にとって今年の母の日は、今までの母の日と違う、初めての感覚でした。

実は、今年度から、中学を卒業した長男が、長崎の高校に進学する事になり、今、寮生活をしています。長女は、鹿児島の大学に進学していて、寮生活をしています。5人家族である我が家は、ただ今、3人での生活となりました。特に長男は、中学を卒業した15歳、そしてたった1人の息子になります。どの子も可愛いですが、父親である私には、気になる存在です。

『お父さん、〇〇高校で野球がしたい。〇〇監督の下で、一緒に野球をしたい』こう伝えてきたのは、昨年の秋でした。中学に入学する際、硬式のクラブチームに入りたい。と言う気持ちを私に伝えてきた際、『文武両道』『自力で県立高校に進学』『最後までやり抜く』と言う条件をつけ、クラブチームに入る事を許可していましたので、彼も私に〇〇高校(私学)に進学したい。と言う気持ちを伝えるのに勇気と決意がいったと思います。彼の表情や決意を聞き、『良く決意したな。成長したな。』と言う気持ちと『〇〇高校に行くようになれば、寮生活になる。いづれは親元を離れる事になるけど、もう少し手元に置いておきたい。さびしい~』と言う気持ちが交錯し、『お前の気持ちは良く分かった。後は、お父さんとお母さんで話し合って、親としての気持ちをお前に伝えるから・・・』といい一旦、その場を終えました。

嫁さんは、長男の〇〇高校行き(寮生活)に大賛成でした。まさに『可愛い子には、旅をさせろ』です。私も賛成ではあるのですが、『誰か、俺のさびしい~と言う気持ち側の意見を言ってくれる人はおらんかね~』と心が叫んだので、もう何人かに相談しましたが、いづれも、賛成です。

私も腹を決め、長男を呼んで、『〇〇高校に行って、頑張って来い!!応援するから。』と、清水の舞台から飛び降りる積もりで、そう伝えました。彼の表情は、晴れ晴れし、本当に嬉しそうでした。それから幾多の苦難がありましたが、見事にそれを乗り越え、長男は、念願であった〇〇高校に入学し、寮生活を始め、野球も頑張っています。

しかし、さみしい。寮生活に入りますと、学業と野球、自立生活に向けての歩みが始まりましたので、中々連絡が取れません。それが寂しくて、心配で、親の私の方が、ぜんぜん子離れ出来ていません。

その中での母の日です。私は、18歳で親元を離れ、多くの怪我をしてきました。『あの時、親父とお袋は、随分心配しただろうな。家で、あの子はどうしているだろうか?と話していただろうな~』と考える様になり、そう想うと、『心配をかけてごめん』と言う気持ちも混じり、目頭が熱くなります。

その勢いのまま、『いつもありがとう。近いうちに、孫の学校を見学がてら、温泉でも入りに行こう!』と素直な気持ちで言えたのです。

心配ばかりかけた親不孝な私。今、長男がどうしているだろう?と毎晩気になる私。

その立場になり、初めてわかる親の気持ち。今、いい勉強をさせて頂いています・・・

Filed under: スタッフ日記 — takaotsuyosi 9:03 AM  Comments (0)
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