・・ 伝え 伝わる ・・ パート8

ミスターアッシュ夫婦との交流に感動をし、意気揚々とロサンゼルスからソウルに向けた飛行機に乗り込みました。いよいよ日本にもう直ぐ帰ります。ここまでの旅を振り返り、この時点で、自分にかなりの自信ができ初めていました。何よりも、飛行機のチケットだけ予約し、旅をした事。いろいろな方とお会いさせて頂きましたが、コミュニケーションをとる事が出来た。と自分で感じ、それに対する自信が最も大きかったと思います。

機内で、自分の席を探し、今度は、どんな人が隣に座るんだろう?とちょっぴりワクワクしながら、隣人を待ちました。すると、アジア系の叔父さんが、横に座ったのです。その方は、アメリカに在住している韓国人の方でした。

飛行機が飛び立ち、安定し、トムクルーズ主演の映画『カクテル』をハングル語で気持ちよく鑑賞していた時、トントンと私の肩をたたく人がいました。その方向を向いてみると、その叔父さんです。

その叔父さんは、日本語を話す事が出来ました。話を伺うと、14年ぶりに母国に帰るとの事でした。そして、話が、日本の事になってきました。ちょうど、私がこの旅を行ったのが、平成元年であり、その年の1月に昭和天皇がお亡くなりになっていました。

その叔父さんは、昭和天皇について、いろいろ話をしてきます。無知な私は、その叔父さんの話にただただ耳を傾け、その人が何を伝えたいのか?を掴み取る事に終始していました。私が話を聞くものですから、その叔父さんは、だんだん興奮して話をする様になり、トーンが上がってきていました。

『どうしよう・・・』と思っていた時、スチュワーデスさんが、その叔父さんに、『ドリンクはいかが?』的な話を投げかけてくれ、ドリンクを持って着た時に、ハングル語で、何やら話をしてくれていました。その後、その叔父さんは、ピタッと話を止め、寝てしまいました。

この叔父さんは、その当時の日本に対し、特別な感情を持っていましたし、私が無知で、反論をしない事に対しても怒っていたんではないか?と思います。

私は、母国の事を知らずに外国の方と接する事に、とても非礼な事であり、いろいろな方とコミュニケーションをとる事は難しい。と感じました。子供のオリンピック、家族のオリンピックを行う上では、まず、私が日本の事について、良く勉強をしておく事。(ミスターアッシュの奥さんは、京人形をとても絶賛されていました。私が、日本の文化をプレゼントした事に、喜んでくれた様な気がします)そして、自分の意見、考え方をしっかり持ち、人に伝えきる事。この事が出来ないと、中々世界の人と、話、コミュニケーションをとる事が出来ないと実感しました。

金浦空港に到着し、福岡行きの飛行機に乗り換えます。下界に、福岡の街が見えてきました。やっと帰ってきた。飛行機からおり、到着ロビーに着き、1人の女性が迎えに来てくれていました。その顔をみた瞬間、ホッとし、今までの緊張感が緩んだ事を鮮明に覚えています。その後は、今回、ここで書きました、・・ 伝え 伝わる ・・の話を、その女性(妻のことです。)に、機関銃の様に話をしたらしいです。彼女から一言『良かったね』『逞しくなった様な気がする』と言われ、『よーし、今から頑張るぞ!!』と天にも昇るテンションに跳ね上がり、その勢いのまま、社会に出て行った事を、昨日の様に思い出します。

・・ 伝え 伝わる ・・ これが、完璧に出来た時、凄く嬉しい。逆に、中々出来ない時、何でだろう?と悩みこみます。これは、何が違うんでしょうか?伝える側にもなり、受け取り手にもなるんですが・・

一方が、欲まみれ・自分まみれだとすると、中々それが出来ない。だから、互いの気持ちや考えの位置が揃う必要があるのかもしれませんね。私の中では、このテーマは、まだまだ勉強する必要があると思っています。

今、身の回りでは、この事が出来る素晴らしき先生が何人かいます。それらの方々から勉強をさせて頂こうと思い、その方々との会話のやり取りを思い出しながら、その時自分がどの様な目的で、その会話に望んだか?等々も思い出し、ここでの良い点と反省を、次に活かそうとしている途中の私です。

まだまだ 『伝える事・伝えたい事をキャッチする事』が充分できていませんが、それが出来る人になりたい。と言う大きな夢を叶える為に、今後も精進していきますので、皆さん、宜しくお願いします。

Filed under: スタッフ日記 — takaotsuyosi 9:36 AM  Comments (0)
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