人間見聞録・・・ある参議院候補者から学ぶ

あともう一歩・・あともう一息・・夏はもうすぐ・・・

今朝、食事をしている時に、めざましテレビを見ていました。その番組の中で、静岡選挙区から今回の参議院選挙に立候補し、落選した候補者のドキュメントが放映されていました。

この候補者は、目が見えない方で、みんなの党から立候補していた様です。

小学校か、中学校の時代に目が見えなくなられたそうですが、念願だった教師の仕事に就く事ができたのです。多分にご苦労があったと思います。その後、結婚され、お子さんも出来、この方のご両親からすると良く頑張ったね・・・という状況だったと思います。

そんな時、参議院選挙に立候補する事を決意されました。お母様からすると、『せっかく・・・』という思いがどうしてもぬぐいされないままの選挙戦突入。それでも、候補者を支え、候補者も目が見えない分、人々の心の声を聞こうと必死にかけづりまわっていました。

そんな時、選挙事務所にある電話がかかってきたそうです。『目が見えない奴に議員なんかできるか!!』何ですかこれ。

また候補者が街頭演説をしている際にも『目が見えない奴に国会議員は務まらない』やってみないとわからないではないですか?

私も身体障害を持っていますので、この様な言葉を聴くと、角がはえ、牙をむきます。障害を持っている事は、健康で、五体満足な方に比べると、確かに凄いハンディーはあります。また、いろいろと劣る所もあるかもしれません。しかし、五体満足な方にできない事が逆にできます。この候補者の場合、目が見えない分、一生懸命こうして欲しい・・と言われる市民の方の声を耳で・心で聞き、感じる事ができます。『感動は、Can と Do 出来る と する、感じて 動く ことから産まれるものである』ですから・・・

〇〇だから出来ない・・こういう考え方は、通用しません。  

この候補者は、落選しましたが、立候補に反対していたお母様は、投票日前日に候補者が演説に行った、あの日の中学校での子供の演説を聞き、気持ちが晴れ、最後は、いの一番で、『どうぞ宜しくお願いします。』と言う思いを込め、お母様が中心となり、お父様・候補者と土下座をしてお願いされていました。そして最後に以下の様なお話をされていました。

『落選はしましたが、必ず、あの子は這い上がってくると思います。気持ちの強いあの子ですから、今までと同様、必ず這い上がってくると思います』

私は、朝から涙が零れ落ちてきました。

『目が見えない奴に、国会議員は務まらない』・『必ずあの子は、這い上がってくると思います』

この1人の行動が、多くの方の心を動かし、いろいろな人に考えさせ、やっぱり俺は、こう生きる・・と強く感じさせてくれた事に感謝です。

事は、1から始まる。その最初の意志・石に私はなりたい・・・

Filed under: スタッフ日記 — takaotsuyosi 9:29 AM  Comments (0)
トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメントはまだありません »

まだコメントはありません。

コメントをどうぞ





(一部のHTMLタグを使うことができます。)
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

CAPTCHA