人間見聞録・・・下稲葉 康之先生から学ぶ Ⅱ

いろいろな段取りを経て、いよいよ栄光病院に入院する事となりました。入院するに当たり、私も『父の最期をしっかり見届け、見送りたい。』と強く想い、病室に寝泊りする事にしました。後悔したくない。これで父と会えるのは最後だ・・・と考えると、何とも辛かったです。

私の中で大きな出来事がおき、心が大きく揺さぶられる出来事があった時、父は必ず見守り、大きな支えになってくれていました。その大きな存在ともう会う事が出来ない・・と考えるといてもたってもいられなくなったのです。

入院の日、父・母と病院に入り、入院開始です。父の表情はとっても固く、緊張にみちている感じをうけました。そこに下稲葉先生がお見えになりました。

先生は、父・母と自然にコミュニケーションをとる意志を示してくれ、早速会話が始まります。いろいろお話をされた終盤位の時間帯だったでしょうか、先生が父に質問をしました。『良一さん、どんな歌がお好きですか?』『歌ですか?そうですね、母さんの歌が好きですね』

多分、この頃は、死期を悟りつつ、死ぬ事に対する恐怖で覆われていたのだと想います。

『そうですか。良い歌がお好きなのですね』先生は、一瞬で、父の状況を察知されたと想います。

『それでは、私が、良一さんの好きな母さんの歌を歌わさせて頂きます。』『母さんがよなべをして・・・』と歌い始められました。

その歌声は、父にメッセージを送っているように聞こえました。その歌を聴き父の顔が緩みます。その顔を見た母と私は、久しぶりに見る父の表情に、涙がこぼれおちてきました。

その後、先生は、正規の診察時間以外にも、時間があれば何度と無く病室にお見えになって頂きました。その都度、父や母と自然体でお話をされ、いつしか父や母の表情は、笑顔の溢れる表情へと変わり、ずーと前からここで生活していたのではないか?と思える程、栄光病院での生活に充実感を覚えるような感じでした。

先生は、全人的に父や母、私とコミュニケーションをとり、理解しようとして下さっていたのです。全人的理解とは、死を迎えようとしている人間にあるといわれる、身体的苦痛・精神的苦痛・霊的苦痛・社会的苦痛から構成される全人的苦痛を理解し、その苦痛を取り除く事をなされてこられました。

本人、私達家族にとっては、先生の様な方との出会いは、本当にありがたく、私は、神様と出会えた様に感じました。こんな気持ちになったのは、産まれて初めての事でした。

栄光病院での生活が始まって、1週間ほどしたある日、『鷹尾さん、幸せの意味がわかりますか?』と先生からの問いかけがありました。それまでの私は、直ぐ頭で考え、学問的に答えようとする人間でした。しかし、この時は、『・・・』『先生、わかりません』と答えたと思います。『そうですか、・・・・』先生は、何かを言われたと思うのですが、覚えていません。何故覚えてないんだろう・・それは、先生が言われた『幸せの意味』が、私に突き刺さり、そこでとまってしまったからです。※以後、その言葉を頭に置き、いつも心と会話する様に心がけています。

それから2週間程して、佐藤さんと言う男性の看護師さんから(父の担当で、本当に良くして頂いた魂の看護師さんです)『お父さんは、後2週間位したら、立てなくなるし、話ができなくなると思う。だから、家族と病院で、お父さんの為に何かやりませんか?例えば、結婚記念日のお祝いを、今年はされましたか?』

ホントに感謝・感謝です。その年は、結婚記念日のお祝いをしていませんでした。そこで、病院側の提案にのせて頂き、6月25日・・病院のホールをお借りし、下稲葉先生が牧師役、娘さん(現在、NPO法人 栄光ホスピスセンター、ホスピス緩和ケアネットワーク福岡等の事務局をされ、大活躍中です)がピアノ演奏、牧師さんがビデオ担当、看護師さんが全員整列しお祝いをしてくれる環境を整えていただきました。

とっても思い出に残る式になりました。今、私達家族にとっては、その時のビデオが大切な宝物です。

その後、先生や佐藤さんの言う通り、父は話が出来なくなり、立てなくなりました。あの時、提案をしてくださり感謝しています。

それから程なく、『鷹尾さん、幸せの意味がわかりましたか?』と下稲葉先生から問いかけがありました。『先生、まだ・・・』

病室の中が、幼い頃生活したあの家の様な日々でした。笑顔に満ちた父と母の間にいる私・・これぞ幸せ、そう思って過ごしていた私だったので、先生もそれを感じ、その様な質問をされたと思うのですが・・・

私にとって、下稲葉康之先生は、『師匠』です。ここで書ききれない、いろいろな事を抱えている中での出会いでしたので、私には、下稲葉先生が『生きる上での原点、見本、そして師匠』と思えてなりません。

先生は、現在、社会医療法人栄光会の理事長をなされ、経営の方を担当され、多くのご家族が、私達家族が経験させて頂いた様な経験ができる為の仕組み創りやその実践、教育等、多面的に取組まれています。頭が下がります。

私は、父に導かれるように先生と出会い、師匠と出会え、介護の世界に進みたいと思わせて頂き、今、先生と一緒に仕事をさせて頂けるフィールドを頂き、これ程幸せな事はない。と思っています。

『幸せ』・・私にとって、生きている今、その瞬間でのテーマです。

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人間見聞録・・・下稲葉 康之 先生から学ぶ

今から18年前の事になります。

定年退職を間近に控えた父と、退職後の生活プランについて話をしていました。当時の私は、父がぼける事が心配で、趣味創りや一緒に生活する事を提案し、いつも活動的にしよう!と話していました。父も、『そうだな~』といつになく嬉しそうに、今後の生活に対する展望描いているようでした。

そんな父がある日を境に腰を痛がり、原因がわからないまま病院を転々・・・3件目でわかった事は、前立腺の末期癌で、余命2年でした。

そんな事を信じてたまるか!きっと間違いだ!と思う中で、家族と協議し、免疫療法を含め、良いと言われる治療を行いました。それも本人には、早期の癌だ。と伝えて・・・

しかし、本人に嘘の事実を伝えながらの治療なので、やはり効果はありません。

『お父さんに本当の事を伝えた方がいい。』『事実を突きつけられれば、きっと気力がなえる』家族の中で、見方が分かれました。この時、私達家族に、自分ならどうして欲しい・・・と言う見方がありませんでした。これは、後悔の念を残しています。

そんな状況が続き〇〇病院に入院したり、退院したりを繰り返す状況になったある日、先生の方より、『あと2ヶ月位かもしれません』と命の宣告を受けました。その頃父は、『おかしい。もしかしたら俺は、そう長く生きれないんではないか?何故、誰も本当の事を伝えないんだろう?俺を騙しているのか?』と疑心暗鬼になっていたと思います。私達家族が病室に行っても、人間関係が崩れていく状況や心の溝が深くなっていく様な事を、深く感じていました。

その様な状況下で、母より提案がありました。『お父さんと、ホスピスに行こうかと思ってるんよ。ホスピスとは、末期癌の患者さんを人間として対応してくださり、安らかに命を全うできる為に、尽くしてくれる所のようだよ。それで、この間、お父さんとその事を話したら、行くっていったんよ』『その病院はどこにあると』『志免町に、栄光病院という所がある』『そしたら明日行ってみる』という様な会話を行い、次の日私は栄光病院に行きました。

『鷹尾さん、どうぞ』と言い、診察室兼相談室の様なお部屋に通されました。

部屋の中には、仏様の様なお顔をされた下稲葉先生が居ました。『どの様な状況なのですか?』『かくかくしかじか』と今までの状況をお話しました。それから病室を見学させて頂き、今後、私達家族がやる事の説明を受け、先生から教えて頂いた通りの対応を行いました。

その日から、概ね1週間後、遂に栄光病院に入院する事になったのす。  

この続きは、また明日・・・

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会員の皆様へ

昨晩、本を読んでいましたら、心に留まる文章がありました。社内での朝礼等にお使いして頂ければと思いましたので、記載させて頂きます。

『志ある者』 ( Person of vision )

同期で入社した2人の社員。1人は社長になっている。もう1人は、今日も額に汗し、黙々と働いている。

なぜ、このような差がつくのであろうか?

ある日社長が、現場視察へ出かけた時の話です。1人の現場社員が近づいて来ました。20年前に、一緒に入社した友人である。

その友人が話しかけてきた。『君は随分出世したね。20年前は、お互い5,000円の日給を貰う為に働いていたのにね。』

社長は答えた。

『そうだったのか。君は、5,000円の日給を貰う為に働いていたのか。』『私は、20年前も今も、お客様に満足して貰う為に働いているんだ。』

いかがですか?

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人間見聞録・・・社会福祉法人 青山会さんから学ぶ

熊本市にある、社会福祉法人青山会(せいざんかい)さんとは、昨年の9月17日(木)大安に、アライブキャストの中村社長にご紹介を頂きまして、初めてお会いさせて頂きました。この日は、衝撃的な出会いでしたので、しっかりメモしています。

昨年の9月に、アライブキャスト(集客力を高めるホームページやサイト創りを、コーチングのコーチを目指している中村社長が行う会社です)の中村社長から、『鷹尾さん、ヘルプマンと言う漫画を見た事がありますか・・・』から始まり、『実は、熊本に、コーチングを導入して、とっても成果を出している社会福祉法人がありましてね、そこは、組織が活性化しているらしいんですよ。今度、見学に伺おうと思ってんですが、一緒に行きませんか?』この様なお誘いを頂きました。私は、『行く行く』と二つ返事でお願いし、その日を迎えたのです。

道中、中村社長をもっと知り、一歩進んだお付合いをしたい!と思い、たわいもない話からちょっぴり深い話をしていますと、現地到着です。

玄関の前に立った瞬間から、フィーリング・感性が凄く近い感じを持ちました。従って、すんなり中に入れ、いつかどこかで見た風景の様な感じになり、何度もきている場所の様な実感と好んでくる場所と同じように、とっても和みました。

こちらの責任者は、跡部さん(人間的に深みのある女性の方で、それを強調するのではなく、さらっ と表現される方です。芯が強く、理念に忠実に行き、その理念に忠実に生きている仲間をとっても大切にされる親分肌のお姉さまです。)です。

初対面の際、想像していた方と違っていました。私は、見るからにとっても肩に力の入った、気合充分をみなぎらせている方を想像していましたが、肩の力が抜け、自然体の様に見えました。

そしてもう1人、清田さん(とってもチャーミングで、こちらも、芯が強く、理念に忠実に、こうと決めたら、まっすぐ一直線!!。最後まで投げ出さず、やり遂げる素晴らしい女性です。)という在宅部長さんも同席なされて、青山会さんの取組について、お話を伺いました。

話を伺えば伺うほど、『ここに実践している人達がいる。チャレンジをしている人達がいる』という思いが湧き出てくると共に、『何が、このエネルギーを産んでいるのか?この方々を、奮起させているものは何か?』ととっても興味が沸いて来ました。

その壮大なチャレンジから1年半で、ある種、当初描いた狙い通りの成果を出されていますので、ホントに『ブラボー!!』の一言です。

思いばかりをめぐらせ、行動に出ないのは、罪なのだ。と自分に言い聞かせました。1人でもいいから始める。そうするんだ。と決意させて頂いた瞬間でした。何事も、一から始まります。1人が始めないと、スタートしないんだ。って事を、深く学びました。他にも多々学んだ事はありますし、学ばさせて頂いた事は、山の様にあります。

皆さんも、勉強に行かれた方が良いと思います。もし、行かれる際は、真っ白になって行って下さい。0(ゼロ)の状態で行って下さい。そうして行かないと、吸収できません。

そして、今も、この青山会さんは、力強くチャレンジ中です。

熊本・福岡、場所こそ違いますが、いつも傍にいらっしゃるような気がしてなりません。

私の大好きな、掲げる理念に真っ直ぐに、忠実に生きている跡部さん・清田さん、今後も学ばさせて頂きたいと思いますし、叱咤激励もしたいと思います。互いに刺激しあいながら、成長できればと思います。

まず、青山会さんの足元まで、進化したいと思います。そして、紹介して頂いたアライブキャストの中村社長、感謝です・・・

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人間見聞録・・・信じて・あきらめない編・・・

ここ数日、とっても心が豊になり、『よーし、やるぞー!!』と言う出来事がありましたよね。

・私は、『はやぶさ』のニュースを見、その話を伺った時、心が揺さぶられました。感動したのです。神がかり的ですよね。

・ワールドカップサッカー 日本対カメルーン戦 今大会に入る前の試合にことごとく負け、チームとして機能する事が、とても困難にな  る状況だったと思うのですが、選手、監督、コーチを含め、全体が1つになり、結果が出せて、自信を深めたでしょうね。

 皆さんの経験の中や身の回りで、神がかり的な事や試練に耐えながらも結果を残す出来事が多くあると思います。

私は、この様な出来事が起こる時にいつも思う事は、『最後まで信じきれるか、信じきることが出来たか』と言う点に着目します。

『自分を信じきれるか』『他人の何を信じるのか』

私の場合、自分を信じる事が出来ている時は、結果がでます。それが、自分を信じる事が出来ていない時は、結果がでません。これは、皆さんそうではないでしょうか?

自分のどこを信じることが出来るか?自分との約束が守れているか?自分を信じる事ができれば、人のどこかを信じれる様になると思います。

何かに打ち込み、苦境があってもそれを前向きに乗り越えようと努力している自分の事が信じれるとすれば、同じ様に努力している仲間の事は同志として信じれる様になっていくと思います。また、自分の掲げた理念に忠実に生きている自分を信じれる様になれば、同じく理念に忠実に生きている仲間の事も信じれる様になると思います。そこから、チームが1つになって行き、その周りにいる方々がそのチームに心を惹かれ応援し、その信じあう輪が大きくなり、結果が出せ、大きな感動を産み出す事になるだろうと思います。

この数日、ニュースでこの様な話題が取り上げられ、多くの人々の心に、とっても良い灯をともしてくれたのではないか?と思います。今後も、この様な人々に、もっとスポットを当て、反面教師的なニュース・出来事と同じ位、取り上げて頂ければ、嬉しいと思います。

『人の経験は、自らの経験。人の経験は、社会の宝。これを活かさず、何を活かすか』

今日も1日、がんばろう!!

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人間見聞録・・・介護を行うご家族から学ぶ

土曜日は、長崎ビックNに行き、長崎日大高校野球部の応援をしてきました。夏の全国高校野球選手権大会長崎県予選の前哨戦であるNHK杯の準決勝でした。序盤、5点リードされ、今日はやばいな~と思っていましたら、あれよあれよの逆転、おまけに7回コールド勝ちでした。顔色を変えず、いつも通り・・冷静に・・淡々と・・・という様に見えます。また、『信頼関係』がプレーをする選手たちの中で確立されているな~と思う試合でした。

そして、昨日は決勝です・・私は、大事な仕事があったので応援に行けませんが、昨日は2対3で負けていました。3点リードされた8回・9回に1点づつとり、全国大会の予選に向けては、気を引き締め、チームのムードも浮かれる事も無く、ただひたすら、カメの様に目標だけを見据えて、歩んでいるように感じます。日大野球部・・甲子園に向けて頑張れ!!

話は変わって、昨日の大事な仕事は、社会医療法人栄光会が行っている通所リハのご家族の会があり、それに出席させて頂き、今後の事業の説明をさせて頂き、ご家族からの意見を伺う事にありました。内容は、リハの現状、リハの今後についてご説明をさせて頂き、ご家族お1人お1人が近況をお話される中で、質問があれば質問をして頂き、より、緊密に連絡を取り合い、介護を要する家族の為に力を合わせて頑張りましょう!!『1人になるな、1人にするな』の実践会でした。

この会の終盤、ご家族の方々のお話の時間帯です。30数名のご家族の方々が、お話をされる中で、印象に残ると共に、改めて勉強になった事を書きたいと思います。

①老老介護を行っているご家族(奥さんを介護しているご主人) ②認知症をわずらっている義理の母を介護する奥様  ③ご両親を介護している娘さん(30代と思われる)  ④奥さんを介護しているご主人(40代)

ここで出された現状や意見の中で、私の心を揺さぶったお話を書きたいと思います。

①夜、おしっこにおきるので、睡眠不足になっています。②認知症の義理の母とどの様にしてコミュニケーションをとっていけば、母の役に立てるでしょうか?③両親を介護する中で、両親のモチベーションを上げ、前向きに生きてもらう為には・・・④リハビリの必要な妻に叱咤激励の優しさを下さい・・ と言う様な内容でした。

各ご家族からは、大変素晴らしい評価を頂いていました。これは、ホントに素晴らしい事です。中々人があんなに褒める事はありません。その中で、私の心を揺さぶったお話があの4つでした。(かいつまんで書いています)

今回創る予定にしている栄光大学において、上の4つの意見・悩み・相談の全てを解決したい!!と心から思いました。

現在、栄光大学の学部や年間スケジュールの中に、人間関係学部・介護学部・ゼミ・サークル・修学旅行が含まれています。これらの中で、是非、上記の悩みが解決できる様にしたい!!と思いますし、同じ悩みを持っている方々が多くいると思いますので、この事で苦しんでいる人の為にも、情報発信をし、情報をキャッチして頂けるように努力し、その方々の苦しみを少しでも楽にしてあげたいと思います。

『1人になるな。1人にするな』・・この言葉が、改めて脳裏をよぎりました。この言葉が持つ精神を、栄光大学というコミュニティーを通じ実践された時、『介護をされる人・介護をする人』や地域社会の『人間関係』が良好方向に進み始めると確信します。

介護・・と言うテーマの中から、今の社会の問題点とそれを解決できる方策の糸口が見え始めた事に感謝します。

ご家族の皆さん、ありがとうございました。私達は、皆さんのお役に立てれる様、頑張ります。

Filed under: スタッフ日記 — takaotsuyosi 9:34 AM  Comments (4)

人間見聞録・・『平川さんから学ぶ』

今日から、人間見聞録シリーズ・・『〇〇さんから学ぶ』を始めたいと思います。その記念すべき第1号は、平川光明さんです。

私の知り合いに、平川光明さんと言う方がいます。年の頃は、おそらく57~58才位の方です。

この方は、名前の通り、『明るく光る』方ですので、この方と一緒に歩いていると道が照らされている様な安心感があります。

故郷は私と同じく筑豊田川で、非常にまめで・繊細で・竹をスパッーと割ったような方です。(多分、相当ご苦労なされてきたと思います)

私が平川さんと最初にお会いさせて頂いたのは、今から4年前の事です。

日頃よりお付合いをさせて頂いていました男性の田中さんと一緒に現れ、お会いさせて頂いた時が、最初の出会いになります。

その時の印象は、『うさん臭いな~、目つきが悪いな~、でも気さくに話が出来る人だな~』なんて、本人が聞けば怒る様な印象を持ちました。多分、ご本人も同じ様な印象を私に持っていたと思います。

その後、徐々にお付合いが始まっていったのですが、元来、器の小さい私は、人とのお付合いに心を余り開いていませんでした。それを平川さんは読み取っておられ、私が安心し、心に着せていた服を、一枚一枚脱がす様に、丁寧に丁寧に『私はこういう人間ですから安心して良いですよ!』と言葉には表しませんが、そのメッセージを伝えてくれました。

印象的な出来事としては、平川さんのお付合いのある方で、吉田さんと言う書道家の方がいます。この方がお創りになられた、『泰然自若』と言うステキなカレンダーがあるのですが、これを見せてくれた際、私は、この書道家と無償にあいたくなり、平川さんに無理を言い会わせて頂いたのです。

先方の事務所に伺いますと、その事務所はとってもリラックスできる事務所で、その吉田さんもとっても感性の良い方で、平川さんもホッとできたのだと思いますが、その時に平川さんが言われた一言がとっても印象に残っています。

『鷹尾さん、私は、自然体 と言う生き方を理想としているんですよ。』

この言葉こそ、平川さんを象徴していると思います。

平川さんは、家で言えば、『しゃきしゃきし、とっても気を遣う お母さん 』の様な方です。そして、自分に正直に生きながら、自分が犠牲になっても家庭は守る!!という意志と責任感の強い方です。だから、物事については、よっぽどの理不尽な出来事が無い限り投げ出さない人だと思います。

そんな平川光明さんから学んだ事は・・・

『自分に正直に、自然体に生き、多くの人の人生が、豊になる事に貢献する』と言う生き方です。

『生きていると、白だけを貫きたい!と思う事もあるでしょう。また、黒になってやる。おれには黒しかない・・と思い込む時もあるでしょう。しかし、ねずみ色の様な色もあります。だから私は、自分の理想的な生き方をいつも心の中心にどっしり据え、白ばっかりな人や黒ばっかりな人と同じ色と反対の色を持って、その人の懐に飛び込んで行きます。その後は、いろんな紆余曲折がありますが、しばらくすると、白一色の方にも、いろんな色がある事に気づいてもらう事ができる様になります。私は、自分を、そういう役割を持った人間だと思っています・・とっても地味だけどね・・・』と前を見据えて話していたあの時の事を、昨日の様に思い出します。

私は、そんな平川さんに、大きな存在感を感じていますし、社会に必要な方だと尊敬します。

平川さん、いろいろ教えて頂き、ありがとうございます。これからも、勉強させて下さい。宜しくお願いします。

Filed under: スタッフ日記 — takaotsuyosi 10:43 AM  Comments (0)

第5回 笑老ライフ勉強会 開催のご報告

平成22年6月9日 18:30~21:10に、福岡市南区高宮にあります、アミカス高宮の研修室A・Bにて、第5回笑老ライフ勉強会が開催されました。

今回は、第一部として、『みんなで支える医療保険』と題し、福岡県保険医療介護部医療保険課 保険審査係長の重松隆一様に講師をお願いし、医療保険の現状をお話頂きました。その後、質疑応答の中で、現状の分析、今後向うべき方向性について意見交換を行いました。

そして第二部では、笑老ライフ研究所の報告を行い、第三部では、会員さん相互の情報交換を行いました。

医療や介護については、自らが直面しないと中々勉強をしないものです。出来れば、医療や介護のお世話になりたくない・・と言う人が大多数だと思います。その中で、年間34兆円もの医療保険を使用し、中でも福岡県は、年間、県民1人当り、108万円もの医療保険がかかっているそうです。新潟県と比べてみますと、約30万円程の開きがあるそうです。

今後、ますます高齢化していく中で、一刻も早く現状を踏まえた上で、その事態に対応する策と行動を、行政だけにまかせるのではなく、行政と共に智恵を出し、行動していく事が必要だと強く意識するお話でした。

この勉強会を良い機会とし、私達笑老ライフ研究所として、何が出来るかを分析し、私達が出来る分野やできる事については、積極的に行動していきたいと思います。

重松係長様、アミカスの皆様、昨日は、大変お世話になりました。

そして、この会に参加された皆様、今後、共に一歩を踏み出していきましょう。

Filed under: 笑老ライフ情報 — takaotsuyosi 5:34 PM  Comments (0)

成長

日曜日の事です。

鹿児島の大学で、看護師になる為に勉強している長女が、母と次女と一緒に1泊の予定で帰省しました。

その長女と、夜、初めて二人で飲みに行きました。(娘は未成年なので、アルコールは飲んでいませんよ)

ゆっくり いろんな事を話しましたが、私が大学2年の時と比べると、はるかにしっかりしていましたし、成長を感じました。自分の事を良く見ているし、知っていましたね。また、感情のコントロールができる様になってきたとも話していました。

私は、娘の語る表情とその内容に、鹿児島に行き、親元を離れて生活した事が、彼女にとっては良かった・・・と娘の成長を肌で感じる事ができました。

娘は、高校の時文系を専攻し、将来どんな仕事をしたいのか?を模索していました。それがある日突然、高校3年生の時の事ですが、『看護師になりたいので、理系に変わりたい』と話してきたのです。『大丈夫か?頑張れるんや?』『決意は固い!!』その様な会話を交わし、学校の先生からも心配されながら理系に移りました。その後、志望校を選択する際、私は福岡の大学に行って欲しかったので、福岡の看護系大学を案内し、いろいろと言って聞かせるように話をしました。が・・彼女が決めたのは、鹿児島の〇〇大学でした。

何で・・鹿児島・・

高校の先生からは、最初は『ムリムリ』と言われていたのですが、1度決めた事は、最後までやり通す気性の娘なので、必死に勉強していました。次第に先生達も応援してくれる様になり、ムリと言われていた大学に、見事に合格したのです。

日曜日に、改めて鹿児島の大学を選んだ理由を聞きましたが、その時、この大学しかない!!と思ったそうで、特別な理由はないそうです。私は、神からの導きか、宿命の過程だと感じています。

娘は、来年の2月で20歳になります。幼い頃からの事をいろいろ思い出しましたが、早いものです。その内、誰かのもとに嫁ぐのですかね~

そう考えると寂しい父ですが、彼女の今後を考えると、亀の様に目標を見つめながら、一歩一歩をかみしめながら歩んで欲しいと思います。

Filed under: スタッフ日記 — takaotsuyosi 9:28 AM  Comments (0)

先週末は、いろいろな出来事がありました。

まず土曜日は、我が家のポンタ(犬の名前)が、家から脱走です。近所の方から、『お宅の犬が外に出てますよ、いろいろな家に迷惑をかけているようですよ・・・』その話を聞き、気のみ気のままの格好で家を飛び出ました。犬小屋に行くといません。首輪の後もなし。どうやって脱出したのだろう?

何かのはずみではずれたのか?通りがかりの人がはずしたのか?

そこからおっかけっこです。私が追っかければ逃げます。私が家に戻れば、付いて来ます。でも首輪をつかもうとするとスルッ・・と逃げてしまいます。『どうしたらいいの・・・』

近所からの苦情・周辺でおしっこ・草を蹴散らかす・・・もう散々です。

どうしたら捕まえれるだろう?少し冷静にならんといかん・・と思い、気を落ち着かせ、次なる1手を考えます。『ポンタも疲れてきたるだろう。きっと水を飲みたいだろうし、腹も減ってるだろう。そうだ!!』次は、餌つり作戦です。しかし、この手も、寸での一歩で逃げられます。そうこうしているうちに2時間が経過していました。

私もヘトヘトです。何も考えられなくなり、ポンタの後をゆっくりついて行き、なすがままの状態でたどりついたのが公園でした。この公園は、よくポンタと散歩した場所です。ゆっくり公園を歩き回り、草を食べ始めました。

『ポン君、家に帰ろうよ、もうお父さんも疲れたバイ。家に帰ってご飯を食べよう!水も飲もうよ!ポン君、頼むよ。』と同じ目線で語りかけながらゆっくり近づき、そっと首輪に手をかけました。すると、素直に捕まえさせました。表情を見ると、疲れた~と言う顔をしていましたし、喉が渇いた~という表情もしていました。

『じゃ、今から家に帰ろう。』と首輪を捕まえ、アヒル歩きの姿勢で、坂道を登り始めました。ここからが最後の関門です。

アヒル歩きの為、下半身がきつくてたまりません。おまけにポンタも疲れて、道路に座り込みたがります。何度となく休憩しながらようやく家にたどり着きます。餌を食べさせ、水を水のみ皿に入れます。すると食べるは食べる・・飲むは飲む・・

今回の1件は、最近私がポンタの散歩を怠けていた事が原因だったかもしれません。かわいそうな事をしたと反省しました。ポンタは、『お父さんもゼーゼーいいよるから、ここらで許してやろう』として捕まってくれたのかもしれません。『ポンタごめんね』と言いながら体をさすっていると、疲れた中にもほんのり『いいよ。』と言って微笑んでくれた様な気がしました。

その後は、ポンタが荒らした草木の後を片付けて、日曜日のラブアース宇美に参加できないので、家の周りの草取りをしました。

おかげで、今は、極度の筋肉痛で、全身、だるくてしょうがありません。しかし、ポンタと、心の交流が出来、良かったと思います。

日曜日編は、また明日・・・

Filed under: スタッフ日記 — takaotsuyosi 11:11 AM  Comments (0)